乾燥肌はアレルギーのはじまり

2006年、イギリスのダンディー大学のマックリーン教授は、アトピー性皮膚炎患者には
「フィラグリン遺伝子」に異常があることを発見しました。
皮膚表面の角層(角質層)に潤いを与えるのが「フィラグリン」というタンパク質ですが、
このフィラグリンを生成する遺伝子が正常に働かないと角層にほころびを生じ、そこから
抗原(アレルゲン)が侵入し炎症を起こし発症のきっかけとなる、と発表したのです。
アトピーの発症には皮膚の防御機能(スキンバリア)の状態が関係していたのです。
同時に、このフィラグリンの遺伝子の異常がアトピー性皮膚炎患者の約1/3から半数に
みられたとも報告しました。
その後、慶応大学の天谷教授が角層のほころびから侵入した抗原がどのようにして
アトピーにつながるのかを解明しました。
その過程は次のように説明されています。
●抗原提示細胞が ほころんだ角層から入り込んだ抗原に突起をのばして接触する
●抗原提示細胞が その情報を身体の免疫システムに伝える
●毛細血管からリンパ球が出て抗原を攻撃し 炎症物質をまきちらす
 これにより滲出液が出てかゆみを生じる
しかし、アトピー性皮膚炎の原因は上記の先天的なフィラグリンの遺伝子異常だけでは
ありません。
フィラグリンが正常である人でも皮膚を強くこすることで角層表皮を損傷すると
抗原が侵入してアトピー性皮膚炎になります。
強い洗浄料の使用や頻繁な洗浄によっても角層が損傷してアトピーの原因になることは
言うまでもありません。
直近での大きなニュースとしては、2014年10月に国立成育医療研究センターが、
生後1週間以内の新生児の全身に保湿剤(ワセリン)を塗ることで、
アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下したとの研究結果を発表しました。
《毎日入浴 :1日に保湿剤約7.8gを全身に塗布する》グループと、
《毎日入浴 : 皮膚が乾燥した局所のみに1日に保湿剤約0.1gを塗布する》グループとで
比較したもので、角質の水分量も、前者の方が多く、保湿剤(ワセリン)によって
「皮膚のバリア機能の一部が強化された」との見解を示しています。
アトピー性皮膚炎を新生児のうちから予防する事ができれば、連鎖すると考えられる
食物アレルギーや花粉症や喘息など、他のアレルギーの発症を防ぐことができると
期待されています。

アトピー アトピー性皮膚炎 アレルギー

「うちの温泉、以前は、三日入浴していただければアトピーが治ったんですよ」
が誕生するまで』で御紹介していますが、平成15年に訪れた
信州を代表する温泉旅館の、「循環式」に変える前の「かけ流し式」時の源泉の本来の
チカラを説明しようとしたマネジャーの言葉です。
当時、米国製の温浴施設浴槽用銀銅イオン殺菌装置の営業PRに訪れた私にとって、
極めて、唐突で衝撃的な言葉でした。
温泉の勉強のために読んでいた温泉の『還元力』に触れる著書にある、源泉の
『還元力』が「循環式」に移行するのに伴い酸化殺菌剤である塩素を使用することで、
お湯が『酸化』し本来のチカラを失効したことである、と理解しました。
その後、営業で多くの著名な温泉施設を訪れましたが、アトピーに関する同様の情報を
耳にすることはありませんでした。
数年後、関西の日帰り温泉施設でスキンケア製品開発と製造の仕事をすることに
なります。
『美人の湯』の典型とされる、この温泉の多くのお客様からアトピー改善に効果がある、
と聞かされることになります。
先の信州の温泉施設と同様です。ここで大きな疑問を生じました。
この温泉も信州の温泉と同様に「循環式」のため塩素殺菌をしています。
信州の温泉が「循環式」に変更することで 当初のチカラを失ったのに対して、
なぜ、ここでは「循環式」でも効果があるのか…。
『還元力』以外の要因が関係しているのか…。
長い間の大きな疑問でしたが、続々と発表される医学界のニュースから推論を導き出す
ことができるようになりました。
アトピーの改善に効果がある(あった)二つの温泉の違いから透けて見えてくるものが
あったのです。成分量などを比較してみると…。

  泉 質 pH ORP
(mv)
主 要 成 分 量 (mg/kg)
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム 炭酸水素 塩化物 メタケイ酸 メタホウ酸
信州 単純泉 低張性 7.2 (中性) -186 200 15 15 3 340 150 100 12
関西 ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性 9.0 (弱アルカリ) -186 350 1 1 1 650 15 90 20

共通しているのは「低張性」、これは肌への水分の浸透が良いことを示します。
それと、源泉のORP(酸化還元電位)。奇しくも、同じ値を示していますが、
全国レベルで見ても、極めて優れた数値です。
『還元力』に富むことを示していますが、「循環式」浴槽では塩素を使用することで、
そのチカラは失われてしまいます。
二つの温泉で大きく異なるのが、pH、うるおい成分であるナトリウムの量、やわらかさを
演出する炭酸水素(ナトリウムと結合して炭酸水素ナトリウム=重曹成分 を形成)の
量です。
低張性、弱アルカリでナトリウムと炭酸水素(ナトリウム)が多い、これらが『美人の湯』
の重要な条件で、これらによって肌に、入浴時は「ぬるぬる」が、入浴後には
「さっぱり」と「つるつるすべすべ」が、もたらされるのです。
肌の「ぬるぬる」は重曹成分により乳化分解された体表の皮脂の脂肪酸がナトリウムと
結びつき『脂肪酸ナトリウム』=石けんを生じ脂汚れを落とすと共に、洗い流した後も
わずかに皮脂石けんとして残り、「さっぱり」「つるつるすべすべ」するのです。
「つるつるすべすべ」した肌をマイクロスコープで拡大して見ると、肌のキメが
整っていることがわかります。
肌キメが整っているということは、内部からの水分蒸散が少なく、一層うるおいが増し、
外部からの抗原(アレルゲン)や紫外線の侵入が少ない、ことを意味します。
この「つるつるすべすべ」こそ、アトピーの改善の源であり、スキンケアの基本でも
ある、との確信に至ります。
この気づきが『美人の湯』源泉だけを原料にしたベーシックスキンケア温泉水の
発想の原点になります。

ワセリンが「水分が失われるのを防ぐ」いわば「覆い」であるのに対して、
『美人の湯』を原料にした シリーズは肌に「やわらかさを与え」
「還元力を与え」「うるおいを与えることで肌キメを整え、そのことによりうるおいを
閉じ込める」完全無添加の温泉化粧水なのです。

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